Story Teller Strategy

オリジナルな物語創作のハードルを低くする戦略とは?

物語を書いてみようと言われたときに,こう思うのではないだろうか?

「結局,ありきたりな物語になってしまうでしょ」

「素人が書けるなら作家は苦労しない」

実際,王子様とお姫様が出てくるありきたりなラブロマンスをはじめ, 題材として使い古されてしまっているものは多い.しかし,ここで一計を案じる. 「登場人物の組み合わせを新しくできないか?」と.

私たちのこの戦略では,初めにくじを引いて登場人物を決めてもらう. 例えば,「サラリーマン」と「王子様」と「カラス」などが出て来る. カードを30種類程度用意して4人の人物を決めれば,少なくとも数万の組み合わせが存在するので, 基本的に重ならないという寸法だ. 登場人物が重ならなければ,大方の物語は重ならない. 物語創作のハードルを下げることで,コンテンツの消費者から生産者へ, 一人一人が物語をシェアしていく時代ができるのではないかと考えている.

[2019年度 五月祭にて展示]